光陰の家こういんのいえ

設計:(株)大橋利紀 建築設計室
施工:Livearthリヴアース  

2つの庭と豊に暮らす、月見台のある平屋。

団地一体が傾斜にあり、北側道路で高台の敷地。
敷地の北側は桜並木を見下ろすことの出来るしっとりとした庭には「月見台」を配し、
敷地の南側には大きな空があり明るい庭に「陽だまりデッキ」を配し、

建物の南北に2つの異なる庭をつなぐ形として居住空間を設定しました。

畳リビングやダイニングからは北の庭と南の庭の両方を眺めることが出来、風と光が抜ける構成としました。

光とは「日(太陽)」、陰とは「月」を意味します。また時間を意味することもあり。
2つの庭とその先の風景を楽しみながら時の変化(季節の移ろい)と共に日々繰り返す日常を特別に暮らすことのできる平屋。

性能概要

耐震

・耐震等級3の最大2.10倍の耐震性能

・中地震時の安全性
:許容応力度計算法により各部位毎に確認

・大地震時の安全性
:保有水平耐力計算法により各階の地震せん断力に対しての保有耐力を確認

断熱

・断熱等級6+の断熱性能

・断熱等級7の日射遮蔽性能

省エネ

・省エネルギー等級 6 (最高等級) 0.65倍

・建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)
:最高等級認定相当

・ゼロエネルギー住宅

内部結露

夏冬ともに内部結露対策済み

最新の研究知見の活用

・耐震シミュレーション (時刻歴応答解析)

・パッシブデザインの活用

・温熱シミュレーション
(非定常計算による24時間365日のシミュレーション)

・拡張アメダスデータの活用

・年間を通した太陽高度の変化を考慮

伝統の職人技術の再現

・左官職人による「ぬりかべ(外壁)」

・左官職人による「漆喰(内壁)」

・建具職人による手仕事の木製建具

・畳職人による3倍の密度で編んだい草畳

現代の匠の技術

・木1本1本の個性を活かした手仕事の家具

・樹種の特性を活かした用途設定と表現

・現代の匠大工による芸術的な細部の納まり

特別な素材

・高性能な木製窓

・稀少材の幅広オーク材乱貼の床

・一生涯保障の断熱材アイシネン

・環境負荷のすくないドイツ製の自然塗料

・1枚1枚表情が違い、独特の風合いのある錆石

・調質作用も確保しながら、水拭き可能なオリジナルの漆喰

・革製品のように味わいが増す真鍮

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