































































三つの庭と、仄かに暮らすモデルハウス。
【仄の家(ほのかのいえ)】
光は、いつも均質にそこにあるわけではない。
ふとした瞬間に、わずかに差し込み、
気づくか気づかないかの境界で、静かに揺れている。
「仄か」とは、はっきりと現れるのではなく、
かすかに、やわらかく、存在するさま。
その微細な変化に目を凝らしたとき、
日常の中に、小さな豊かさが立ち上がります。
住宅が密集する環境の中、
敷地は南と西の二方に道路を持ち、
外との関係を慎重に調整することが求められました。
住まいは、三つの庭によって構成され、
それらはビオトープによって静かにつながれています。
水の流れは、空間と時間を結び、
わずかな変化を連続した体験へと変えていきます。
北の庭は、最も静かな場所。
しっとりとした空気の中、畳リビングの地窓から
低く、控えめに庭とつながる。
そこは、水の気配が生まれる「泉のはじまり」です。
西の庭は、外へとにじみ出る緑。
道路に面しながらも、その一部だけを町へと差し出し、
ささやかに、街並みに潤いを添えます。
南の庭は、光を受け止める場所。
キッチンとダイニングに連なり、
南西の空へと開かれた、明るく伸びやかな場となります。
一日の中で、光は移ろい、影は重なり、
その境界は絶えず揺らぎ続ける。
光と影ではなく、
影の中にある、さらに細やかなグラデーション。
その重なりの中にこそ、
空間の奥行きと時間の豊かさが宿ります。
谷崎潤一郎が語った「陰翳礼賛」のように、
明るさの中ではなく、
ほのかな陰影の中にこそ、美は立ち現れる。
仄かに、暮らすということ。
それは、強く主張しないものに目を向け、
静かな変化の中に、確かな豊かさを見出していくことなのかもしれません。
性能概要
耐震
・耐震等級3(最高等級) の 1.72倍の耐震性能
・中地震の安全性
:許容応力度計算法により各部位毎に確認
断熱
・断熱等級6+の断熱性能
UA 値 0.36
・断熱等級7の日射遮蔽性能
省エネ
省エネルギー等級 6 (HEAT20 G2相当) の省エネ性能ゼロエネルギーの建物
内部結露
夏冬ともに内部結露対策済
最新の研究知見の活用
・パッシブデザインの活用
・温熱、構造シミュレーション
伝統の職人技術の再現
・左官職人による「漆喰(内壁)」
・建具職人による手仕事の木製建具
現代の匠の技術
・一品生産の手仕事の家具
・様々な木材を使用し特性を活かした用途設定と表現
・現代の匠大工による芸術的な細部の納まり
特別な素材
・高性能な木製窓
・杉材の浮造り加工貼の床
・環境負荷のすくないドイツ製の自然塗料
・調湿作用を確保しながら、水拭き可能な漆喰